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SPECIAL特集

東日本大震災復興支援 特別展「若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命―」

仙台市博物館、岩手県立美術館、福島県立美術館

 


アメリカ・カリフォルニアのプライスコレクションは、世界的に有名な江戸絵画のコレクションとして知られています。ジョー・プライス氏がそのセンスで半世紀前からまだ誰にも注目されていなかった、江戸時代の個性溢れる画家たちの作品に魅了されたことがきっかけとなり、伊藤若冲をはじめ、円山応挙、長沢芦雪、そして酒井抱一、鈴木其一などの江戸琳派の画家たちの作品がコレクションされています。

2006年から2007年にかけ、展覧会「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」としてそのコレクションは日本の美術館を巡回しました。のべ82万人の来場者を記録し、若冲を一躍人気作家として名を広め、「プライス・ブーム」が起こったことは記憶に新しいかと思います。その展覧会を、日本での展示としては集大成と考えていたジョー・プライス氏でしたが、今回、2011年3月に起きた東日本大震災をうけ、東北の方々が少しでも元気になってほしいという思いをこめて、新たな切り口でプライス・コレクションを紹介する展覧会が開催されることになりました。

《鳥獣花木図屏風》を東北の皆様に見てもらいたい

2011年3月、東日本を襲った大震災。この一報を聞いたジョー・プライス氏とその悦子夫人は、真っ先に伊藤若冲の《鳥獣花木図屏風》を思い浮かべたそうです。若冲の描いた“いのちの輝きと喜びに満ちた”その作品は、プライスコレクションの中でも最もといっていいほど有名な作品です。プライス夫妻は、この《鳥獣花木図屏風》をぜひ東北の方々に見てもらいたい……それが、少しでも慰めになることを願いつつ、本展の企画がスタートしました。

展覧会の監修をプライス氏とは旧知の中である、辻惟雄氏に依頼。開催は東北の3県を巡回するというかたちで展覧会が実現します。これまで紹介されてきた切り口とは異なる、新しいプライスコレクションの魅力を知ってもらいたいという思いも込め、企画は進行していきました。通常、展覧会は3年ほどかけて企画を練り、開催へと準備をするもの。それを急ピッチに進め、より早く作品を見てもらいたい……震災からちょうど2年となるタイミングでの開催となりました。本展のテーマは「美」と「生命力」。東北の子供たちに元気を取り戻してほしい、そう願い、子どもたちにもわかりやすい7つの視点で作品を紹介していく構成になっています。さらに、初めて子供向けの作品タイトルをつけるという試みにも挑戦しています。


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