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SPECIAL特集

美のワンダーランド 十五人の京絵師

九州国立博物館

 

美のワンダーランド 十五人の京絵師

この夏、近代絵画の人気絵師たちの名作が九博に大集合します! 京都国立博物館の全面協力によって、18世紀の京都のにぎわいを、当時の巨匠たちの作品で再現した、とてもパワフルな展覧会がはじまります。狩野派や伊藤若冲といった現代でも人気の高い絵師の代表作が並ぶ会場は、百花繚乱。日本絵画の楽しさ、おもしろさ、そして優美さを堪能できる展示となっています。

なかでも、池大雅の国宝・楼閣山水図屏風(限定公開:7月10日~22日)は必見! 40代半ばに制作された本作は、大雅の代表作とひとつとして数えられています。中国文学を題材に、彼らしい独特の構図によって個性的な作品に仕上がっています。右隻の洞庭湖を望む岳陽楼と、左隻の山中の酔翁亭はもともと小さな画帖を写したものだそうですが、その隅々までが屏風に引き伸ばしたかたちでも鮮やかに描かれている、まさに名作といえる作品です。

若冲 VS 蕭白? ふたりの奇才の競演に注目

美のワンダーランド 十五人の京絵師

18世紀後半の京都といえば、欠かせないのが伊藤若冲と曾我蕭白という、ふたりの“奇才”です。近年でも人気が高く、比較されることの多いふたりですが、本展ではそんなふたりの貴重な作品が並びます。

若冲の作品の中で、唯一の総金地作品である「仙人掌群鶏図襖」は、その煌びやかな金地に目を奪われつつも、水墨画のテクニックで描かれた鶏の羽毛など、細密な点もぜひチェックしていただきたい作品です。この作品を制作した若冲は、なんと74歳だったといいます。京都の大火事で大阪に滞在していた頃に依頼のあった作品、若冲らしい色彩は「さすが!」の一言です。

そして、2012年は回顧展をはじめとして、様々な展覧会で取り上げられている曾我蕭白。その奇想天外でユーモアあふれる作風は、近年さらに注目度を増し、新たなファンも増えている……まるで現代を生きている作家のような存在ともいえます。今回は蕭白にはめずらしい、銀地の作品「群童遊戯図屏風」などが出品されています。タイトルの通り、母娘や子どもたちが描かれていますが、やはりどこか不気味な印象も与える、観れば観るほど不思議な作品。戦後、行方不明になっていた作品が近年発見され、九州国立博物館の所蔵となった本作。こちらも注目です。

近代の日本画をつなぐ架け橋となった、京都の画家たち

美のワンダーランド 十五人の京絵師

本展は、18世紀・京都を代表する15名の絵師に光を当て、魅力的な絵画世界の広がりを紹介しています。蕪村や大雅といった巨匠から、奇想派と呼ばれ今もなお注目を集める若冲、蕭白の後、円山応挙や呉春、長沢芦雪などの活躍も紹介します。現代の日本画壇にも通ずる江戸後期の京絵師たちの作品は、個性を生かしつつ描写力に優れた作品が並びます。

円山応挙筆「雲龍図屏風」は、見たことのない龍という空想の動物を、実在する動物のひとつひとつのパーツを組み合わせて作り上げたといわれています。ここまでリアルな龍を見たことがないと言わせたほどの、最も本物に近い伝説の生き物を、屏風の中で生き生きと描きだした応挙。応挙のもとには、長沢芦雪などの弟子が集まり、蕪村の弟子だった呉春も師の亡き後は応挙に学んで四条派の祖となりました。

ファン待望の近世絵画展は、前後期で作品のほとんどが入れ替わる大規模な展示替えがあります。ぜひ、前後期とも見逃すことのできないラインナップです。京都を彩った15人の絵師に、会いに行ってみてはいかがでしょうか。


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