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SPECIAL特集

オルセー美術館2010―「ポスト印象派」

国立新美術館

 

フランス・パリにあるオルセー美術館の改装に伴い、同館が所蔵する名作を紹介する展覧会が世界巡回展として開催中。オーストラリア、東京、サンフランシスコでしか観ることのできない、貴重な展覧会がついに来日します。六本木の国立新美術館で開催される『オルセー美術館展2010-ポスト印象派』、一体どんな中身なのか? 同館からの初来日作品約60点を含む115点がついにベールを脱ぎます。

オルセー美術館所蔵の巨匠の名作がついに来日

オルセー美術館2010―「ポスト印象派」
「これらの絵画まとめてフランスを離れることは二度とない」そう語ったのは仏サルコジ大統領。オルセー美術館には19世紀半ば~20世紀初頭にかけての絵画、彫刻、工芸などが所蔵されていますが、今回はそのなかから珠玉の115点の絵画が来日します。

今回の展覧会は、オルセー美術館がこれまでよりもさらに開館以来の大改装工事を行っているために実現したもので、普段なら滅多に貸出されるこのない著名な所蔵作品が世界を巡回しています。オーストラリア、東京、サンフランシスコでしか開催されない貴重な機会となります。

副題の「ポスト印象派」とは、印象派とは一線を画す傾向のある、1880 年代半ばのフランスで生まれた多様な絵画芸術を総称したものをいいます。1910年、イギリスの批評家ロジャー・フライが組織した「マネとポスト印象派」と題した展覧会には、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラといった画家たちの作品が出展されました。これらの作家が核となり、20世紀初頭の前衛美術の登場のさきがけとなったとされています。

といっても、個々の作家の世界観や画風はひと括りにできるものではありません。「ポスト印象派」という括りはあっても、それぞれが独立した作風を持っているのが特徴です。多様な個性が生まれた時代だからこそ、多くの巨匠が誕生し、たくさんの名作が生まれました。その革新的な成果の宝庫がオルセー美術館であり、それを俯瞰することのできる展覧会が、東京で開催されるのです。

細かく章立てされた構成で「ポスト印象派」を堪能

オルセー美術館2010―「ポスト印象派」
これまで多くの「オルセー美術館展」が日本でも開催されてきました。しかし今回は過去最大といわれ、“ベスト・オブ・オルセー展”とも言われる展示が待っています。出展作品はモネ5点、セザンヌ8点、ゴッホ7点、ゴーギャン9点、ルソー2点をはじめとする絵画115点。それらはまさに1点1点が目玉作品といえるものばかり。過去に「この作品が観たい!」と行列に並んだことのある思い出の作品もまた日本にやってくるのです。

さらにオルセー美術館からの初来日の作品も多数。モネ《ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光》、セザンヌ《台所のテーブル(篭のある静物)》、ゴッホ《自画像》、ルソー《蛇使いの女》をはじめとした名作も展示されます。なかでもゴッホ《自画像》は、その生涯の間に40点ほど制作されたといわれる自画像のひとつ。赤と緑で添えられた大胆なアクセントは、ぜひ実物でその筆致を見てみたいと思わせる作品です

日本でも人気の作家、トゥールーズ=ロートレックの作品もやって来ます。モダンで斬新なモチーフと、その独特な画風は当時のパリの雰囲気をそのまま伝えてくれているかのような作品ばかり。思春期の大怪我がもとで足の成長が止まり、画業に専念するようになったロートレックが、1882年にパリに出たとき、歓楽街のモンマルトルから受けた衝撃はきっと日本人が憧れるパリの雰囲気と似ているのかもしれません。にぎやかな中にも深い情感のこもった作品は、ひとつの章として紹介されています。

今展では「ポスト印象派」をわかりやすく10の章立てで紹介されています。「セザンヌとセザンヌ主義」、「ゴッホとゴーギャン」、「ナビ派」といった19世紀美術に詳しくない方でも楽しめる、わかりやすい流れで鑑賞することができます。

展覧会に先がけて話題のi Phoneアプリなどにも注目!

オルセー美術館2010―「ポスト印象派」
展覧会の開催にあわせ、多くのイベントも予定されています。5月27日(木)と5月29日(土)に開催される記念講演会では、オルセー美術館の本展監修者が登壇します。また専門家を交え、今展のナビゲーターを勤める女優の陽月華さんと展覧会のみどころなどを探るトークセッションなどの企画も。

さらに昨年公開され話題となった、オルセー美術館開館20周年記念映画作品『夏時間の庭』の上映会もあります。映画上映会は6月13日に『炎の人ゴッホ』(1956年)、7月4日『夏時間の庭』(2008年)。ぜひ展覧会とともチェックしてみてください。

展覧会へ行く前、そして行った後でもその雰囲気や出展作品が楽しめるi Phone / i Pod touch向けアプリも配信中。『オルセー美術館展2010「ポスト印象派」 1.1』は展覧会の内容を作品解説をメインとした無料のアプリ(app storeからダウンロードができます)では、実際の会場構成と同様の章立てで、注目作品の解説が文章と音声で楽しめます。さらに作品画像は拡大も可能で、細かいディテールまでしっかり見ることができてしまいます。実際の会場へは持ち込み禁止となっているため、実物と見比べることはできませんが、展覧会鑑賞前後にぜひ活用したい話題のコンテンツです。

展覧会オリジナルグッズとしてiPhoneケースも数種類発売されるなど、内容以外でも話題が満載の『オルセー美術館展2010』。「ポスト印象派」の名作を堪能しに、国立新美術館へ行こう!

「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」公式サイト

オルセー美術館展2010
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きちんと知りたい! 印象派とオルセー美術館の楽しみ方

きちんと知りたい! 印象派とオルセー美術館の楽しみ方
「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」展を筆頭に、マネ展、ゴッホ展、ルノアール展、ボストン美術館展など、この春から秋にかけて、普段では到底観られないような印象派絵画の数々が、たくさん日本へやってきます。空前絶後の「印象派」イヤーといえる2010年。

そこで、今回の「カーサブルータス」では、老若男女を問わず、ニッポン人がみんな大好きな「印象派」を大特集。今さら人に聞けない印象派にまつわるQ&Aや、印象派に関連する場所や美術館を巡るフランスの旅(ノルマンディ、南仏、パリ)から日本各地の印象派絵画を巡る旅。そして完全保存版「ポスト印象派展の見どころ、オルセーの至宝50点を徹底解説」まで。今まで見たこともない、強力なラインナップでお届けします。

またこの特集号は「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」会場の国立新美術館(六本木)でも販売されます。

『Casa BRUTUS』2010年6月号 定価:980円(税込み) 発売中
発売元:マガジンハウス 


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