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SPECIAL特集

高橋真琴の夢とロマン展 ~La petite princesse de Macoto~

八王子市夢美術館

 

1957年の雑誌デビューからその乙女チックな画風が「少女画」というジャンルを確立し、多方面から熱い支持を得ている作家・高橋真琴さん。その作品に描かれる少女の瞳の中には星が輝き、花やリボンといったモチーフがふんだんに使われているのが特徴。その世界観が展覧会となりました。約230点の作品で少女画の魅力を余すところなく紹介します。

高橋真琴の夢とロマン展 ~La petite princesse de Macoto~

これぞ少女漫画の王道!

高橋真琴の夢とロマン展 ~La petite princesse de Macoto~
この愛らしい作品に、女の子はもちろん、女の子だった時代を経験したことのある大人の女性も皆どこか親近感と憧れを抱くと思います。どことなくレトロで、それでいて新鮮な画風は、高橋真琴さんというひとりの作家によって確立されました。それは「少女漫画の王道」とも言えるこの表現方法。デビューは半世紀以上前、その当時の流行の傾向もうかがえる作風は、今でも色あせることなく、女の子の心を掴んで離しません。

こういった画風を「少女画」と呼び、描かれる女の子は端正な顔立ちでどこか日本人離れしていて、瞳の中には星がキラキラとちりばめられています。服装やシチュエーションもまさに「ガーリー」な世界そのもの。可愛いを凝縮した世界が描かれています。

絵物語や漫画をはじめ、高橋さんならではの華麗な作品は数多くの少女誌の表紙を飾っていきました。その一方で、文具や雑貨のデザインも積極的に行い、少女達が実際にその世界観を宝物のように愛用していったのです。一世を風靡したその画風は、後の漫画家などにも影響を与えていきました。

この当時は西洋の生活様式や文化を伝える情報手段などもあまりなく、イラストを通じてそういった雰囲気を感じ、憧れを抱く少女達が多かったそうです。フランス・パリの風景、流行のファッション、ヘアスタイルといったおしゃれなエッセンスが凝縮され、多くのファンを魅了していきました。

確立された世界にどっぷり浸れる展覧会

高橋真琴の夢とロマン展 ~La petite princesse de Macoto~
そんな高橋さんの世界観が展覧会となって開催されます。原画はもちろんのこと、高橋さんのデザインした文具や雑貨、初公開となるラフスケッチなどの貴重な資料が展示されます。初期から現在に至るまでの代表作の原画を一堂に集めた機会は今回が最大規模。半世紀以上前の作品の今もなお色褪せない輝き、そして近年に制作された作品の独創的な世界観が一気に楽しめます。

高橋さんの作品にはいくつか特徴があり、そこには作家としてのこだわりが感じられます。とにかく繊細に描かれ、丁寧な作品ばかりですが、その作品に登場する少女達の多くが真正面を向いています。これは作品を見た人が、嬉しいときや悲しいとき、「共に語り合えるように」という想いから。描かれる少女たちは皆、親近感が沸くようにと、微妙な表情をしているのにも注目です。理想の自分、または理想の友人がそこにいる、そんな気持ちにさせてくれるのです。

1987年には千葉県佐倉市に「真琴画廊」を開廊し、定期的に個展を開催するなど、現在も意欲的に創作に取り組んでいます。高橋さんの生み出す、独特の繊細な作品がどうやって生まれたのか、そしてその変遷も垣間見ることのできる貴重な展覧会です。いつでも「可愛い」ものが大好きな女性達にぜひ足を運んでもらい、その世界に浸ってみてはいかがでしょうか。


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