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オルセー美術館の魅力

テーマ特集

 

オルセー美術館 (Musee d’Orsay) は、フランス・パリにある日本人にも人気の高い美術館のひとつ。収蔵されているのは19世紀美術。印象派、ポスト印象派を代表する、マネ、モネ、ドガ、ロートレック、ゴッホ、ルソー……錚々たる作家の名作が堪能できます。オルセー美術館は現在、開館以来の大改装中。美術館の歴史と改装後の“これから”、そしてオルセーの所蔵作品が日本で楽しめる“空前絶後の”展覧会についてご紹介します。

年間300万人が来場する、世界屈指の美術館・オルセー

オルセー美術館の魅力
オルセー美術館には、19世紀半ば~20世紀初頭にかけての絵画、彫刻、工芸などが集められています。現在でも人気がある作家の作品が多く、開館から20年以上経った今、年間300万人を超える集客を誇る、世界屈指の美術館のひとつといえます。

オルセー美術館の楽しみ方は名作ばかりの作品鑑賞のほかにも、美術館の建物、その雰囲気を味わうという点においてもファンが多いことが挙げられます。その建物は、1900年に行われたパリ万国博覧会開催にあわせて造られたもの。オルレアン鉄道によって建設された「オルセー駅」の駅兼ホテルが原型となっています。1939年に近距離専用の駅になってから、この建物は様々な用途に用いられてきたそうですが、1970年代に入ってからフランス政府による保存活用策の一環として、19世紀美術を展示する美術館へと生まれ変わることになったのです。

1986年にオルセー美術館は誕生しました。美術館の中央ホールには、地下のホームの吹き抜け構造をそのまま活用。随所に鉄道駅であった面影が残る空間は、美術ファンだけでなく、建築ファンからも親しまれています。なかでも自然光が独特の演出を奏でるアーチ型のガラス張り天井は、一度実物を見てもらいたいと誰もが思うほど。

しかし、より多くの来場者に対応するため、現在オルセー美術館は開館以来の大改装を行っています。それを取り仕切るのは、館長であるギ・コジュヴァル氏。「今回の改装は必要なもの」と館長が語る新しく生まれ変わるオルセー美術館の全貌が、少しずつ明らかになってきました。

大改装で生まれ変わる、新しい美術館へ

オルセー美術館の魅力
2011年秋の完成を目処に、大改装を行っているオルセー美術館。旧駅舎を利用した建築は1986年当初、とても話題を呼びました。その建築を担当したのがイタリア人建築家ガエ・アウレンティ。そして今回の改装ではドミニク・ブラール、ジャン=ミシェル・ウィルモット、そしてカンパナ・ブラザーズがそれぞれ改装の目玉となるパヴィヨン・アモン、2~5階の印象派ギャラリー、カフェを担当します。

これまで年々増加する来場者に対して、混雑しやすい場所など問題となっていた点を今回の改装で大幅に改善。「より良い環境で鑑賞できる空間」を目指し、各ギャラリーの改装が進められています。またこれまで印象派を中心としたコレクションに来場者が集中することが多く、常に混雑が予想される印象派ギャラリーは大規模な改装を検討。新たな構成で印象派ギャラリーが生まれ変わります。19世紀当時の雰囲気がよくわかるように、展示壁面の色を作品に合わせた配色にし、床材も木材に変更、また新たな採光・照明システムを導入するなど、新たな試みが随所に見られます。ゆったりとした作品と作品との間隔を保った空間をつくることで、安全で快適な鑑賞空間が生まれます。

さらに、改装のポイントのひとつとして、家具デザイナーとして活躍するカンパナ・ブラザーズが手がけるカフェにも注目が集まっています。スペースを拡大し、現代的な素材をふんだんにつかってモダンなインテリア空間を演出するそう。ハスの葉を連想させるような椅子など、現代アートともいえるような家具と美術館との調和が今から楽しみです。

改装工事の期間も既に工事完了している一部のギャラリーはオープンしており、現在工事中のギャラリーも終わり次第順次公開していきます。閉館することなく、旧から新へ移行途中の美術館の様子が楽しめます。

改装を機に叶った、傑作115点が来日する展覧会

オルセー美術館の魅力
オルセー美術館の収蔵品は、2月革命の起こった1848年から第一次世界大戦が勃発した1914年までの作品が中心となっています。それ以前はルーヴル美術館、そしてそれ以降の作品はポンピドゥー・センターという役割分担がなされています。19世紀に花開いた芸術分野の濃厚な時代背景は今も褪せることなく人々を惹きつけて止みません。

絵画、彫刻はもちろん、写真やグラフィックアート、家具なども収集されています。なかでも印象派、ポスト印象派(以前は「後期印象派」と呼ばれていた)作家の名作が集まっているコレクションは、世界的にも有名です。

今回の改装に伴い、オルセー美術館が所蔵する名作の数々が世界巡回展として、オーストラリア、東京、サンフランシスコにやってくることになりました。「これらの絵画まとめてフランスを離れることは二度とない」とサルコジ大統領もコメントを寄せるほどの素晴らしい作品が、5月、東京にもやってくるのです。

東京に先駆けて開催されたオーストラリア・キャンベラの展覧会では予想を大きく上回る反響でした。「オーストラリアにおいて、空前絶後の出来事だ」と同国首相がコメントしたほど、オルセー美術館がそのまま異国へやってきたかのような大型展。モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソーらの絵画115点が出品されます。そのうち、オルセー美術館からの初来日作品は約60点もあります。

改装があったからこそ、こうして日本の地でオルセーの作品が楽しめる展覧会が開催されることに。国立新美術館で開催される『オルセー美術館展2010―ポスト印象派』は5月26日、開幕です。

オルセー美術館 公式サイト

「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」公式サイト

オルセー美術館展2010
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