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SPECIAL特集

ゴッホとゴーギャン展

対照的な二人の足跡 ―トークイベントレポート―

 

10年という短い期間で画家としての人生を燃焼し尽くしたかのようなゴッホと、文明に侵されていない野生を求めてタヒチに旅立ったゴーギャン。「ゴッホとゴーギャン」展では画風も生き方も対照的な二人の足跡をたどることができます。

ゴッホとゴーギャン、二人の友情の軌跡を見る

フィンセント・ファン・ゴッホ《ゴーギャンの椅子》1888年11月
ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
©Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
展覧会の開催を記念して10月に開かれたトークイベントでは、展覧会を担当した東京都美術館の学芸員、大橋菜都子さんのお話から始まりました。

「激しい筆遣いと鮮やかな色遣いが特徴のゴッホと、輪郭線をとって色を面で置く装飾的なゴーギャンというように、二人はまったく違う画風の持ち主でした」

その違いは収穫を描いたそれぞれの自信作にも現れています。ゴーギャンの《ブドウの収穫、人間の悲惨》にはアルルの風景とブルターニュの女性というように、違う場所の情景がミックスされています。この展覧会の英語のサブタイトルは「リアリティとイマジネーション」。想像で描いたゴーギャンと、実際に見たものを描いたゴッホとを対比させています。
ゴッホとゴーギャンが描いた2つの椅子の絵には彼らの友情が現れています。

「ゴッホはアルルでゴーギャンを迎えるために椅子を買い、ゴーギャンの想像力を象徴する小説を置きました。ゴーギャンはゴッホが没して11年後、ひまわりを置いた椅子を描いています。ゴーギャンにとってもひまわりはゴッホの花であり、ゴッホへの追悼と賛辞が感じられます」

羽田美智子さんが見る、二人の心の交流とは?

ポール・ゴーギャン《肘掛け椅子のひまわり》1901年 E.G. ビュールレ・コレクション財団
©Foundation E. G. Bührle Collection, Zurich
続いて大橋さんと、女優の羽田美智子さんによるトークセッションが行われました。羽田さんは3時間もかけてじっくりと展覧会をご覧になったそう。

「二人の人生が交錯し、作家としてどう花開いていったのかがストーリーとしてよくわかる展覧会でした。印象的だったのはやはり、2枚の椅子の絵ですね。ゴッホの絵で描かれた蝋燭やガス灯には、5歳年上のゴーギャンが炎で照らし、目印を示してくれるという、ゴッホの師への尊敬の眼差しのようなものが込められているように感じました」

ゴーギャンの椅子についての羽田さんの感想も心に迫るものでした。

「ゴーギャンは『ゴッホと自分とは相容れない』といった意味のことを書いていたりして、彼に背を向けるようなつれない仕打ちもするんですね。でも会場でゴーギャンが描いた《肘掛け椅子のひまわり》を見て涙が出ました。最後にゴーギャンがゴッホに贈ったラブレターのような気がしたんです。二人の壮大な大河ドラマを見るような思いでした」

二人の生き方がもっとよくわかる講演も!

イベントの様子
トークイベントでは最後に、このイベントをサポートしているパナソニックの新製品「レッグリフレ」が紹介されました。熟練のエステティシャンなどプロに学んだマッサージで太もも周りの贅肉やむくみ、立ち仕事での脚の疲れなど、女性の脚の悩みに答えてくれます。単純に押したりもんだりするだけではなく、“ため”などの細かい動きが脚をしっかりともみほぐしてくれるのです。美術館では、羽田さんほどではなくても意外に歩いているもの。見終わって脚がぐったり、というときに自宅でテレビを見たり本を読んだりしながらマッサージができる、うれしい商品です。

「ゴッホとゴーギャン展」では11月12日に一橋大学大学院准教授の小泉順也さんによる「ゴッホとゴーギャンーイメージの反復と転用」と題した講演が行われます。声優の小野大輔さんと杉田智和さんがゴッホとゴーギャンの手紙を引用しながらナビゲートする音声ガイドも好評です。限定のフェイスパックなど、ユニークなグッズも。さまざまな角度からたっぷりと楽しめる展覧会です。

文/青野尚子


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