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SPECIAL特集

101年目のロバートキャパ 誰もがボブに憧れた

東京都写真美術館

 

日本で最も有名な海外の写真家、ロバート・キャパ

《ロバート・キャパ》1951 年 ルース・オーキン撮影 東京富士美術館蔵 © International Center of Photography / Magnum Photos

日本で最も有名な海外の写真家といえば、彼をおいて他にはいないであろう、ロバート・キャパ。実は彼の名前は本名ではなく、当初はゲルダ・タローという女性カメラマンとのユニット名だった…という事実など、近年も新たな一面が知られる機会も多い、今もなお人気の高い写真家のひとりです。

世界中を駆け巡り、戦地を中心とした人々の暮らしを撮影し続けたキャパ。そんなキャパの生誕101年目にあたる今年、一人の人間としての“ロバート・キャパ”に焦点を当てた展覧会が開催されています。彼の残したフィルムには、そのほとんどすべてに「人」が写っていた……周囲に愛されていたキャパですが、実はそれ以上に、キャパ自身が誰よりも「人」を愛していた。そんな思いがこもった展覧会です。

ひとりの人間として、等身大の作品を

《ツール・ド・フランスのレースを見物する人びと》フランス、ブルターニュ 1939 年7 月 東京富士美術館蔵 ©International Center of Photography / Magnum Photos

本展は、東京・八王子にある東京富士美術館のコレクションを核に、残された作品の中から、戦場以外でキャパが写したカットを中心に紹介します。彼と同時代を生きる人々への溢れんばかりの愛情を、写真を通して感じてほしい。そんなキーワードを胸に会場を見渡すと、ユーモアや喜びがモデルとなった人々の表情から感じ取ることができます。戦場写真家としてのキャリアが有名なキャパですが、こういった等身大の彼の作品だけをじっくりと鑑賞できる貴重な機会です。

もちろん、戦地へ赴き、逃れようのない現実と向き合う人々の写真も私たちの心をつかむ作品です。戦禍、ベトナムの墓地で泣き伏せる女性が写る作品は、ベトナム戦争取材時に撮影した一枚。この取材中、キャパは帰らぬ人となります。「崩れ落ちる兵士」をはじめとした代表作の陰に隠れた名作たちが一堂に会します。

最期のカメラや肉声の音声ガイドも

《ドイツ軍から解放された街で》フランス 1944 年8 月 東京富士美術館蔵 ©International Center of Photography / Magnum Photos

さらに本展では、キャパが第1次インドシナ戦争の撮影中、ベトナムで地雷を踏んで死亡する間際まで使用していた「最期のカメラ」(東京富士美術館所蔵)が特別出展されています。この「最期のカメラ」は、キャパが死の直前まで使用していた機材のひとつで、生涯最後の1枚を撮影した機材としても伝えられています。東京では実に16年ぶりの公開となります。カメラには泥が付着しているなど、当時の生々しさがそのまま時を止まって残っているような状態。ぜひ、実物を鑑賞してみてください。

そして、会場の音声ガイドには、キャパの肉声が聞けるコンテンツも。これは米国のラジオに出演した際の貴重な肉声といわれています。ぜひ、キャパの作品の魅力を音声ガイドとともに楽しんでください。


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