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SPECIAL特集

開館25周年記念 魅惑のニッポン木版画

横浜美術館

 

江戸から現代まで、日本の木版画を総ざらい!

月岡芳年(大蘇)《風俗三十二相 けむさう 享和年間 内室之風俗》 1888年(明治21) 多色木版 37.4×25.2cm 横浜美術館蔵(加藤栄一氏寄贈)

木版画は、美術のジャンルのなかでも日本にとても馴染みが深いひとつといえます。江戸時代、浮世絵文化が民衆の間で一大ブームとなり、その存在は誰もが身近に感じるものとなりました。でも、木版画は浮世絵だけではない、様々な芸術表現を生み出しできました。横浜美術館の開館25周年記念として開催中の『魅惑のニッポン木版画』。本展では、日本の木版画の多様な表現を紹介しています。

江戸時代の浮世絵はもちろん、明治期に入り浮世絵が衰退していく過渡期に生まれた新しい木版画表現、そして生活に根差した木版画の作品・商品たち。さらに、現代のアーティストたちもまた、木版画で独自の表現を追求しています。印刷技術の前身の役割も担ってきた、人々の生活と切っても切り離すことができない木版画文化、これらを日本が誇る代表的な作家陣の作品で振り返ります。

横浜美術館の版画コレクション

川瀬巴水《「東京十二題」春のあたご山》 1921年(大正10) 多色木版 36.5×24.3cm 横浜美術館蔵

横浜美術館は、約1600点の木版画コレクションを保有しています。なかでも木版画制作から晩年は銅版画の巨匠として活躍した長谷川潔のコレクションは有名です。長谷川潔と同時代、「創作版画」と呼ばれる、木版画を芸術のひとつの領域にまで昇華させたいという動きが生まれます。通常、絵師、彫師、摺師の仕事が分業されている木版画の世界において、これらをすべてひとりの作家が行うという「自画、自刻、自摺」をモットーにした作家が多く生まれた時代でした。

その一方で、分業だからこその技術の高さを生かし、画家の作品を版画に生かそうとする「新版画」という試みも。彫りや摺りの特徴を生かした作品表現は、版画の新しい領域を示し、また橋口五葉、伊東深水、川瀬巴水などが参加をし、浮世絵以降下火になっていた木版画を盛り上げていきました。


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