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SPECIAL特集

ザ・ビューティフル―英国の唯美主義1860-1900

三菱一号館美術館

 

19世紀末、すべての作家の目指す先は唯美主義に通ずる?

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《愛の杯》 1867年 国立西洋美術館

ラファエロ前派や世紀末芸術など、イギリス美術が華やかだった19世紀後半。唯美主義というひとつの風潮があったことをご存じでしょうか? どこかのコミュニティーに属して活動するわけではなく、決まったサロンに作品を発表するわけでもない。彼らはただ「美しいものを美しく表現する」ことに熱中したのです。そんな流れのことを唯美主義、あるいは耽美主義などといい19世紀末のイギリス美術を語る上で欠かせないキーワードのひとつとなっていったのでした。

なかでも、日本でも人気の高いラファエロ前派として名を馳せたロセッティ、そしてアーツアンドクラフツ運動を主導したウィリアム・モリスなどが唯美主義の作家として注目されています。ラファエル前派の作家はもちろん、ほぼ同時期に、アカデミーに所属する芸術家たちからも従来の表現ルールではなく、イギリス独自の美を追求する表現を……という動きも生まれてきました。彼らは純粋に美そのものを追求することが芸術的価値だという考えをもたらしました。

日本で初めて、唯美主義の全貌を紹介

フレデリック・レイトン《パヴォニア》 1858-59年 個人蔵

今回、三菱一号館美術館では唯美主義を包括的に紹介する展覧会を開催。優雅な絵画はもちろんのこと、その全容を年代別にわかりやすく紹介しています。なかでもアーツアンドクラフツの精神でもある、生活の中に根付く美しさについて工芸などもあわせて展示をすることで、当時のイギリス文化にどのように唯美主義が浸透していたのかを紐解いています。

同館で2012年に開催された「バーン=ジョーンズ展」も記憶に新しい、バーン=ジョーンズも唯美主義を語る上で欠かせない作家のひとり。絵画の中に表現される美しく幻想的な世界観はもちろん、工芸品に刻み込まれた美を連想するモチーフ……バーン=ジョーンズのようにそのどちらもこなした作家が多いのも当時のイギリス美術の特徴でもあります。


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