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SPECIAL特集

興福寺創建1300年記念「国宝 興福寺仏頭展」

東京藝術大学大学美術館

 

奈良・興福寺の創建1300年を記念して開催される「国宝 興福寺仏頭展」。仏頭?……そうです、仏像の頭、です。仏頭のなかでもその柔らかい雰囲気が仏像ファンの心を鷲掴みにしている、破損仏にも関わらず国宝指定を受けている奈良の法相宗大本山 興福寺にある国宝「銅造仏頭」。仏頭ときくと、上記写真の「銅造仏頭」を思い浮かべる人が多いかと思います。今回、そんな「銅造仏頭」をはじめとした興福寺の至宝が東京に集結! このまたとない機会に、仏像好きも日本美術好きも今からソワソワしているはずです。

興福寺は、なんと全国の国宝仏像彫刻の約15%を所蔵しているという、仏像の宝庫とも呼べる場所。1300年という長い歴史のなかで、数々の災害から仏像をはじめ絵画や書跡などの寺宝たちを守ってきました。2009年に開催され、空前の仏像ブームのきっかけとなった「国宝 阿修羅展」の主役だった阿修羅像ももちろん興福寺の所蔵です。

「銅造仏頭」、それは白鳳の貴公子

本展では、興福寺 東金堂(境内の東側にある西向きのお堂)をテーマに、ゆかりの名品を展示。東金堂は現在、薬師如来像を本尊とし日光・月光菩薩像、四天王像などが安置されているお堂です。「銅造仏頭」は、東金堂の文化財保存修理の最中に、現本尊の台座から発見されたものなのです。

もともと飛鳥の山田寺にあった本尊の薬師如来像が移送されて、興福寺東金堂の本尊になりました。その後、火災に遭って頭部以外を失ったことにより、新しい本尊の台座の中で、日の目をみることなく500年あまりの月日を過ごしてきました。500年という間、いつしか仏頭の存在は忘れられましたが、昭和12年、東金堂修理のためにお堂が解体されたときに、この「銅造仏頭」は姿をあらわし、“再発見”というかたちでニュースとなったのです。

大化の改新以降の白鳳時代に造られた仏像は実は多く残っています。その多くは朝鮮半島からの渡来人によってつくられたものばかりで制作者や制作年代が不明のものばかりです。「銅造仏頭」は制作年が判明していること、そしてその優れた造形美から、破損していながらにして国宝指定を受けています。その表情は、微笑んでいるようでもあり、けれどもとても威厳のある……まさに“貴公子”といった様子。そして頭部だけで98.3センチという大きさも圧倒的。仏像、いや日本の彫刻の歴史のなかでも、まさに必見の造形美がここにあります。

今回、会場では360度この「銅造仏頭」を見渡せます。可能な限り、お好きなアングルから仏頭を観賞することができます!


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