MENU

MuseumCafe/ミュージアムカフェ

博物館・美術館情報サイト「ミュージアムカフェ」

REPORT展覧会レポート

2013.06.12

東京藝術大学大学美術館『夏目漱石の美術世界展』 (2013.06.12更新)
 

東京藝術大学大学美術館『夏目漱石の美術世界展』

2013年5月14日~7月7日開催、東京藝術大学大学美術館『夏目漱石の美術世界展』。近代日本を代表する文豪・夏目漱石ゆかりの美術作品をまとめた展覧会。漱石の文学作品や美術批評に登場した画家、作品を可能な限り集めた、意欲的な企画が実現しました。

東京藝術大学大学美術館『夏目漱石の美術世界展』

日本美術やイギリス美術に造詣が深かった漱石。見るのはもちろん、自分でも描いていたほどの美術好きでした。とくに本格的な美術史の知識はないながらも、著書のなかにはしばしば絵画が登場することがありました。「坊ちゃん」に登場したターナー、「三四郎」に登場したウォーターハウスの作品が会場に展示されています。

東京藝術大学大学美術館『夏目漱石の美術世界展』

展示作品を見回すと、伊藤若冲、渡辺崋山、ターナー、ミレイ、青木繁、黒田清輝、横山大観……古今東西の作家が一堂に会しています。ラファエル前派の画家、ミレイの《オフィーリア》は「草枕」に登場します。今回は複製ですが、漱石が愛したラファエル前派の作家たちは欠かすことのできないキーワードです。

東京藝術大学大学美術館『夏目漱石の美術世界展』

さらに、漱石自身の交友関係も、美術との関わりが深くありました。親交のあった浅井忠らの作品を紹介するとともに、当時の流行が垣間見えるブックデザインも展示。津田青楓や橋口五葉らの装幀や挿画で紐解く、アール・ヌーヴォーが取り入れられたデザインは今見ても新鮮です。

東京藝術大学大学美術館『夏目漱石の美術世界展』

約200点を通して、漱石が愛した美術が手に取るようにわかる展覧会です。ひとりの視点で選ばれた作品たちは、ボリュームがかなりありますが一貫していて、卓越したセンスのもとに紹介されています。展覧会の最後をかざる、漱石のデスマスクも見逃さないでくださいね!



↑ PAGE TOP