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REPORT展覧会レポート

2012.12.20

世田谷美術館『生誕100年 松本竣介展』 (2012.12.20更新)
 

世田谷美術館『生誕100年 松本竣介展』

2012年11月23日~2013年1月14日開催、世田谷美術館『生誕100年 松本竣介展』。昭和前期の日本近代洋画壇に重要な足跡を遺し、現在も尽きせぬ魅力を放ちつづけている画家・松本竣介。13歳のときに聴力をなくしながらも画家を志し、36歳という若さでこの世を去ってしまった画家の見つめた世界を、生誕100年を記念して紹介する大回顧展です。

世田谷美術館『生誕100年 松本竣介展』

どこか物悲しい風景画の印象が強い松本竣介。しかし本展では、初期から晩年までの様々な変遷をたどる氏の画風を知ることができます。青い世界のなかに都会や人物を描いた代表的なシリーズと、対照的に赤褐色の世界にモチーフを浮かび上がらせるシリーズは、氏の真骨頂が楽しめます。

世田谷美術館『生誕100年 松本竣介展』

また、松本竣介という人物を世に知らしめたとされるのが、雑誌「みづゑ」。その文章力にも注目が集まっていました。今回は、自らがデッサンと随筆をした雑誌『雑記帳』なども展示されています。この『雑記帳』は、夫婦で制作し、全14号まで刊行されました。

世田谷美術館『生誕100年 松本竣介展』

竣介が過ごした時代は、日本にとっても激動の時代だったといえます。軍事主義からの敗戦を経験し、価値観も一遍した……そんな体験を踏まえ、晩年にはようやくひとつの画風にたどり着くこととなった松本竣介。しかし、その新しい作風の行き着く先は、誰も見ることができませんでした。

世田谷美術館『生誕100年 松本竣介展』

わずか20年ほどの画業の中から、人としての多くの感情が伝わってくる松本竣介の作品たち。今回は企画展示室には収まりきらないほどの作品数が出品されていて、通常は常設展示を行っている部屋とあわせて、2会場で構成されています。ぜひ、時間にゆとりをもって訪問してください。



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