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REPORT展覧会レポート

2012.11.16

国立国際美術館『宮永愛子:なかそら-空中空-』 (2012.11.16更新)
 

国立国際美術館『宮永愛子:なかそら-空中空-』

2012年10月13日~12月24日開催、国立国際美術館『宮永愛子:なかそら-空中空-』。常温で昇華するナフタリンという素材を用いて、儚さをまとう作品を制作する宮永愛子さんの個展が開催中。会場となる国立国際美術館の空間を用いて、ほぼ新作で構成されています。

国立国際美術館『宮永愛子:なかそら-空中空-』

薄暗い展示室には、宮永さんの作品だと一目でわかる青白く浮かび上がったナフタリン作品が。日常生活で身近にあるものをモチーフとして、それらがナフタリンで成形されどこかよそよそしさを感じさせるガラスケースに入っています。さらに、「ハシゴ」というキーワードも今回の展示ならでは。作品モチーフにはもちろん、後半の展示室でも効果的に演出の一役をかっています。

国立国際美術館『宮永愛子:なかそら-空中空-』

今回はナフタリンをつかった作品では、宮永さんが手がける中で最大の大きさとなったという、椅子を樹脂で固めた「waiting for awakening」も初公開。毎日少しずつしか固まっていかない樹脂を、木の年輪のような感覚で厚みを増していったという大作です。その繊細な存在感に、みなさんじっくりと鑑賞していました。

国立国際美術館『宮永愛子:なかそら-空中空-』

さらに、6万枚の金木犀の葉を素材としたミクストメディアも。こちらは柔らかい照明が優しく作品を照らす、ちょっとホッとするような空間になっています。どの作品も「時間」というものがキーワードとなっていて、作品に費やす時間、素材やモチーフとなる具象が過ごした時間などを思い浮かべながらぜひ楽しんでみてください。

国立国際美術館『宮永愛子:なかそら-空中空-』

本展では、「なかそら」というタイトルで新作を制作していった宮永さん。言葉や文章を綴り、作品イメージを固めていくことも多いという宮永さんの変わらない作風、進化するテーマやメッセージをぜひ会場で感じ取ってみてください。なかなか体験することのできない、アートならではの貴重な空間です!



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