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REPORT展覧会レポート

2010.11.03

サントリー美術館『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』 (2010.11.03更新)
 

サントリー美術館『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』

2010年11月3日~12月19日開催、サントリー美術館『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』。18世紀後半、江戸時代に人気を博した浮世絵師たちがいました。喜多川歌麿、東洲斎写楽の作品を巧みに売り出し、スターに仕立てた「裏方」が存在するのをご存知だったでしょうか。今の世でいう敏腕プロデューサーであった、版元の「蔦重」こと蔦屋重三郎(1750~1797)がその人。この展覧会では、蔦屋重三郎に焦点をあて、その仕事ぶりを景観します。

サントリー美術館『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』

版元ということで、彼が手がけたベストセラーの数々を紹介。江戸吉原の人気ガイドブック『吉原細見』の独占出版、狂歌と浮世絵を合体させた豪華な狂歌絵本の刊行、さらには戯作の出版などの江戸の文化を彩る一役を担っていたようです。本展では、重三郎が吉原の出入り口付近に構えた店「耕書堂」を再現した展示もあります。実際にこうして江戸時代には浮世絵や書物が売られていたと思うと、とても粋に感じられます。

サントリー美術館『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』

多くの作家を生み出したのは重三郎の「センス」あってこそ。歌麿や写楽だけでなく、葛飾北斎や十返舎一九、曲亭馬琴など、無名時代に才能を見出された逸材は現代でも語り継がれている作家の名ばかりです。彼の仕事の変遷をたどることによって、現代の文化と照らし合わせ、その仕掛けの妙から新しく学ぶことも多い展示の数々。蔦屋重三郎というひとりの人間の魅力から、江戸文化の繁栄を垣間見ることができるでしょう。



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