MENU

MuseumCafe/ミュージアムカフェ

博物館・美術館情報サイト「ミュージアムカフェ」

REPORT展覧会レポート

2010.09.06

東京都写真美術館『黒澤明生誕100年記念画コンテ展 映画に捧ぐ』 (2010.09.06更新)
 

東京都写真美術館『黒澤明生誕100年記念画コンテ展 映画に捧ぐ』

2010年9月4日~10月11日開催、東京都写真美術館『黒澤明生誕100年記念画コンテ展 映画に捧ぐ』。写真展ばかりを開催している同館において、一風変わった展覧会が開かれています。“世界の黒澤”と呼ばれ、多くの名作を残した映画監督の黒澤明。彼が映画製作の際にかならず作っていたという画コンテを紹介する展示です。黒澤監督は美術にも造形が深く、映画の世界に入る前は本気で画家を目指していたほどだったそうです。

東京都写真美術館『黒澤明生誕100年記念画コンテ展 映画に捧ぐ』

画コンテというと、コマ割りした下書きのようなイラストを想像してしまいますが、展示空間にある作品はまさに絵画そのもの。大胆に着色されたひとつひとつの作品は、本当に映画のように生き生きとしています。かなり大型の作品もあり、画コンテからインスピレーションを得て、映像に至るという監督の製作過程がうかがえるものも多数あります。生涯で2000点という数の画コンテを遺したそうで、今展では約140点が展示されています。

東京都写真美術館『黒澤明生誕100年記念画コンテ展 映画に捧ぐ』

さらに今回のためだけに日本へ来日しているという作品も。映画『夢』でゴッホ役を演じたマーティン・スコセッシ氏が所蔵しているという画コンテが10点公開されています。もちろん、日本初公開。この展覧会は世界巡回展として様々な国でも開催されてきました。黒澤監督の知名度と亡くなって10年以上が経つ今でもなお、その注目度は高いまま。同館では映画作品の特別上映会もあるそうです。画コンテを観てから映画を観る、またその逆も、2つの芸術を楽しむことのできるヒントの詰まった展覧会です。



↑ PAGE TOP