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REPORT展覧会レポート

2010.04.16

山種美術館『生誕120年 奥村土牛展』 (2010.04.16更新)
 

山種美術館『生誕120年 奥村土牛展』

2010年4月3日~5月23日開催、山種美術館『生誕120年 奥村土牛展』。奥村土牛(1889~1990)は今年で生誕120年。それを記念した展覧会が開催中です。101歳でこの世を去った土牛ですが、その晩年まで絵筆を持ち続けたという描くことへの強い思いが作品から伝わってくる作家です。同館は日本画、素描、書など135点の土牛の作品を所蔵しています。国内外でも屈指の「土牛コレクション」を誇る同館だからこそできる展覧会では、季節に似合った作品を中心に約70点でその生涯を振り返ります。

山種美術館『生誕120年 奥村土牛展』

土牛の作品は「コク」があると評されています。それは絵の具を丁寧に塗り重ね、モチーフと真っ向から向き合って生み出されたもの。鮮やかであったり、淡い部分があったりしますが、どれも深みのある色を生み出し、清らかな印象を与える作品がとても多いのが特徴です。院展に初入選したのが38歳のころだということで、遅咲きといわれていますが、その絵画への情熱は冷めることがなく、独特の芸術世界を真摯に築き上げていきました。

山種美術館『生誕120年 奥村土牛展』

なんといってもこの時期にピッタリな83歳のときの作品『醍醐』が今展の一番の見どころです。淡いピンク色の桜は、日本人なら誰でもその美しさに立ち止まってしまうほど。代表作としてもとても有名なこの醍醐の出品にあわせて、今回は題材となった京都・醍醐寺の太閣しだれ桜から培養されたクローン桜が美術館に展示されています! 樹齢3年のまだまだ若い桜ですが、しっかりと花を咲かせていましたよ。入口横に展示されています。また館内には切花も。こちらは桜が開花している時期のみとのこと。実物との対比をぜひ。



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