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REPORT展覧会レポート

2010.03.11

国立西洋美術館『フランク・ブラングィン展』 (2010.03.11更新)
 

国立西洋美術館『フランク・ブラングィン展』

2010年2月23日~5月30日開催、国立西洋美術館『フランク・ブラングィン展』。開館50周年記念として開催中の今展は、同館設立の礎となった松方コレクションで知られる川崎造船所(現・川崎重工業)の初代社長・松方幸次郎氏の蒐集のきっかけを与えたといわれる人物の展覧会です。松方氏の指南役となったという画家フランク・ブラングィン(1867~1956)。彼の絵画の素晴らしさに魅了され、多くの作品を購入したという松方氏との交流を軸に日本で初となる展覧会には8カ国約30の美術館や個人コレクターが所有する作品約120展が集結。その才能がありありとわかる充実した内容です。

国立西洋美術館『フランク・ブラングィン展』

ブラングィンの絵画に多く登場するのは、造船所や労働者たち。ロイヤル・アカデミーで現存作家として初めての個展を開くなど、イギリスのみならずアメリカ、カナダなどでさまざまな公共建築の壁画を手がけたことでも有名です。また絵画だけではなくカーペット、家具、陶磁器、版画や挿画本にも制作範囲を広げていく活躍には、画家という以外の職業としても確固たる地位を築いていきます。あの夏目漱石の名作「それから」にもブラングィンの名が登場しているそうです。

国立西洋美術館『フランク・ブラングィン展』

松形氏は日本でそのコレクションを公開するための美術館「共楽美術館」のデザインをブラングィンに託しました。関東大震災後の経済危機により実際にその美術館は建設されなかったけれども、きっとそこにはブラングィンの作品が飾られ、日本でももっと早くその名が知れ渡っていたことでしょう。今回の展覧会はまさにその「共楽美術館」が再現されているような錯覚を覚える会場となっています。
またベルギー出身のブラングィンにちなんで、ミュージアムショップではベルギービールやチョコレートなどを販売。さらに都内ではベルギービールのお店や英国風のパブなど多彩なレストランで半券サービスを展開中。展覧会の半券を提携店舗で提示すると、素敵なサービスがあるそうですよ。



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