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REPORT展覧会レポート

2010.03.02

東京国立近代美術館『生誕120年 小野竹喬展』 (2010.03.02更新)
 

東京国立近代美術館『生誕120年 小野竹喬展』

2010年3月2日~4月11日開催、東京国立近代美術館『生誕120年 小野竹喬展』。近代日本画を代表する作家である小野竹喬(1889~1979)。竹内栖鳳を師事し、日本の自然の美しさを数多くの名作として残した竹喬。生誕120年を記念して大阪と岡山で開催された展覧会がようやく東京へ。89歳で亡くなった竹喬の画業はなんと75年にも及びます。14歳で京都の栖鳳のもとを訪れた、その芸術世界を代表作やめずらしい素描などで回顧します。

東京国立近代美術館『生誕120年 小野竹喬展』

竹喬の作品を見て、まず思うのが「わかりやすい」ということ。色彩感覚やモチーフを描く筆致など、とてもわかりやすいテーマを親近感の沸く表現で仕上げています。“明快”という言葉がとてもよく似合う作品ばかり。そんな竹喬の前半期と後半期を2章にわけて展示構成をしています。西洋近代絵画に強く影響を受けた様子がうかがえる前半期。コローの写実表現に似た作風、そしてセザンヌや富岡鉄斎ら南画の影響の濃い作風……各々の時期の表現への追求や苦悩が感じられます。

東京国立近代美術館『生誕120年 小野竹喬展』

後半期の作風は「大和絵風」と称されています。日本の自然の素晴らしさ、そして季節の移ろいに注目して描かれた作品はどれも温かみのある彩り豊かなものばかり。晩年に制作された松尾芭蕉の『奥の細道』の自然観と融合させ作られた10点の連作「奥の細道句抄絵」はとても鮮やかで楽しい日本の風景に心が和みます。竹喬というひとりの人物が見つめた日本、そして自然を代表作100点から見つけ出してみてください。



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