MENU

MuseumCafe/ミュージアムカフェ

博物館・美術館情報サイト「ミュージアムカフェ」

REPORT展覧会レポート

2010.01.29

国立新美術館『ルノワール 伝統と革新』 (2010.01.29更新)
 

国立新美術館『ルノワール 伝統と革新』

2010年1月20日~4月5日開催、国立新美術館『ルノワール 伝統と革新』。ルノワールの展覧会と聞いて、「また?」と思う人も多いはず。だからこそ、どんな展覧会なのか、その構成は?見どころは?という部分が気になっていると思います。本展のサブタイトル『伝統と革新』が示すように、ルノワールが印象派から出発し、その成功に甘んじることなく絵画の伝統と近代主義の革新の間で模索し続けていた作家の側面に光をあてた展覧会のようです。ルノワールの代表的なモチーフを4つの章立てにして、代表作を含む80点が展示されています。

国立新美術館『ルノワール 伝統と革新』

国内有数の印象派コレクションで有名なポーラ美術館の全面協力もあって、展示中盤ではルノワール絵画技法についての研究成果も大々的にパネル展示がしてあります。見慣れた作品を、科学的な視点で見直すおもしろいコーナーになっていました。第1章のルノワールゆかりの人々を描いた作品は、図録やポスターで見るよりも鮮やかな色使いの作品たちが目白押しです。とくにメインビジュアルに使用されている《団扇を持つ若い女》はとても煌びやか! 団扇という日本のモチーフが描かれているのは、当時1878年のパリ万国博覧会の開催によってジャポニスム(日本趣味)への熱狂があったため。団扇のほかにも、日本を彷彿とさせるの菊のような花も描かれています。

国立新美術館『ルノワール 伝統と革新』

ルノワールの真骨頂でもある裸婦などは、これでもかと一堂に介しているので、こちらも圧巻。全体的にゆったりと鑑賞でき、作品それぞれの個性がしっかりと伝わってくる構成になっています。78歳の生涯を閉じるまで、休むことなく制作を続けたというルノワール。全体的に温かみのあるピンク色が展覧会を包み込んでいる、一足早く春を運んでくれるような展覧会です。



↑ PAGE TOP