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REPORT展覧会レポート

2010.01.19

東京都庭園美術館『イタリアの印象派 マッキアイオーリ展』 (2010.01.19更新)
 

東京都庭園美術館『イタリアの印象派 マッキアイオーリ展』

“マッキアイオーリ”と聞いて、一瞬人の名前?と思ってしまったのは私だけではないはず。あまり日本では馴染みのないマッキアイオーリとは、イタリア語で「マッキア派の画家たち」という意味をもつ、1850~60年頃にトスカーナ地方で興った芸術運動のひとつ。同じ時期、フランスでは印象派の画家たちが新しい表現方法を求め、模索をしている時期にイタリアでマッキア=明暗が織り成す関係を追及していたのです。今展は、日本で初となるマッキアイオーリを本格的に紹介する展覧会です。

東京都庭園美術館『イタリアの印象派 マッキアイオーリ展』

30年ほど前に一度日本でも紹介された過去のあるマッキアイオーリですが、その後日本で作品を見る機会はほとんどなく、また日本の美術館には所蔵されていないということもあり、あまり国内で取り上げられる機会がありませんでした。ルネサンス以降、イタリア美術に光が当てられることが少なかった頃、カフェ・ミケランジェロに集まった画家たちが熱心に語り合い、導き出したこの運動の表現は、前知識をなく鑑賞するとイタリアというよりももっと素朴なヨーロッパの国の作品かのように伸び伸びとしています。個人的には額装にも注目。とても素敵なゴールドで統一された額を見比べるのも楽しいですよ。

東京都庭園美術館『イタリアの印象派 マッキアイオーリ展』

イタリア本国でも近年、マッキアイオーリがひそかなブームになっているとのこと。各地で様々な展覧会が開かれ、注目を浴びているそうです。今回の展覧会のために出品された作品の多くは日本初公開。マッキアの純粋な意味である「斑点」を用いた表現手法は主に日常生活のひとコマや雄大なトスカーナの自然などを描いた作品が多く、印象派に先駆け、生き生きとした光や色彩を表現した絵画が並びます。今回は60点あまりの絵画のほか、彫刻作品も数点展示。作家の名前にはピンとこないかもしれませんが、その活動と作家の活躍を知ることができる、新発見が詰まった展覧会です。



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