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REPORT展覧会レポート

2010.01.13

東京国立近代美術館『ウィリアム・ケントリッジ』 (2010.01.13更新)
 

東京国立近代美術館『ウィリアム・ケントリッジ――歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……』

2010年1月2日~2月14日開催、東京国立近代美術館『ウィリアム・ケントリッジ――歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……』。ウィリアム・ケントリッジ(1955~)は南アフリカ共和国出身のアーティスト。1980年代末から映画用の35mmフィルムを用いたアニメーションを制作しています。木炭とパステルで描かれたドローイングをコマ撮りしていく手法は、気の遠くなるような地道な作業の連続……そんな苦労から生み出される世界観を、母国の歴史を扱った初期作品、ショスタコーヴィチのオペラ「鼻」を題材にした最新作などの映像作品と約50点の素描、版画などでたどる展覧会です。

東京国立近代美術館『ウィリアム・ケントリッジ――歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……』

映像に使われたドローイング作品をゆっくりと見られる展示空間と、ここまでの映像作品を一気に楽しめるのはひとつの展覧会では本当に稀ともいえる構成で楽しめる展示は、ケントリッジの奏でる独特の物語性を存分に味わうことができます。彼自身、自分の制作について「石器時代の映画制作」と呼んでいるほど、アナログな作り方にこだわった映像作品はどれもドローイングの生み出す温かさが感じられます。すべての映像作品を堪能するとなると、2時間以上展示室にこもらなければなりませんが、そんなお客さんもチラホラ……ぜひ時間に余裕をみて、展示を楽しんでみてください。

東京国立近代美術館『ウィリアム・ケントリッジ――歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……』

また、一風変わった手法で平面作品を楽しむことができる展示も人気を呼んでいます。中央に置かれた鏡に映った両側の壁に描かれた絵を鑑賞する、真ん中の円柱に映し出された中にだけ絵のモチーフが浮かび上がるなど、ユーモアあふれる演出も必見です。世界中の若手アーティストに大きな影響を与え続けているウィリアム・ケントリッジ、彼のこだわりを感じることができ、そして初期から新作までの変遷もわかる貴重な展示が開催中です。



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