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REPORT展覧会レポート

2013.11.01

東京都現代美術館『吉岡徳仁 クリスタライズ』
 


2013年10月3日~2014年1月19日開催、東京都現代美術館『吉岡徳仁 クリスタライズ』。アート、デザイン、建築など幅広い領域において活躍する日本を代表するクリエーターのひとりである、吉岡徳仁氏。世界でも高く評価されているその作品を、美術館という空間で体感できる個展が開催中です。


会場に入ると、幻想的な雰囲気が漂う半透明のストローを使ったインスタレーションで構成された迷路のような空間が現れます。別の国に来たかのような、白一色の展示室を歩いていくと、様々なモチーフに可変されたクリスタルの作品が配置されています。


クリスタルは花、プール、絵画、椅子……といった形に変容されていて、個の作品としての美しさはもちろんですが、展示室の世界観そのものが作品であり、その空間に足を踏み入れることによって、自分自身も作品の一部になっている錯覚を覚えます。


さらに後半は、クリスタルプリズムという、観る人によって幾重にも変化する作品が。展覧会の副題である《―自然から生み出される。》という言葉の通り、自然発生的に生み出された美しさのもつパワー、そしてそれを美しいと感じる人間の価値観が交わって、はじめて見つけることのできる作品が展開されています。


最後に現れるのは、クリスタルプリズムを500本使用して作られた、《虹の教会》。ステンドグラスのように自然光を通すことで、七色の光が暗い会場に入っていきます。鑑賞する人々の影も作品の一部となって完成度を高める、ここが美術館だと思えない息をのむ傑作です。ぜひ、代表作であるガラスのベンチ《Water Block》に座って佇んでみてください!



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