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REPORT展覧会レポート

2013.09.15

Bunkamuraザ・ミュージアム『レオナール・フジタ―ポーラ美術館コレクションを中心に』
 


2013年8月10日~10月14日開催、Bunkamuraザ・ミュージアム『レオナール・フジタ―ポーラ美術館コレクションを中心に』。柔らかい、乳白色の肌を描き、今もなお人気の高い作家、レオナール・フジタ(藤田嗣治)。本展は、国内最大級のフジタのコレクションを誇る、ポーラ美術館の所蔵品を中心に構成された企画展です。


会場には、フジタの初期から晩年までの作品が並びます。フジタの作品のほか、1920年代のパリで興った「エコール・ド・パリ」の代表的作家であるモディリアーニ、パスキン、キスリングなどの作品も紹介し、同時代にパリで活躍したフジタとその周辺の画家たちの作品の対比を楽しむことができます。


さらに、土門拳がとらえたフジタの写真も展示しています。近代写真の日本を代表する写真家である土門拳は、太平洋戦争開戦の年から約8年間、50代半ばから62歳までのフジタの姿を撮影し続けました。アトリエでのフジタの様子がわかる、貴重な資料でもあります。近年は、これらのアトリエでの様子から、フジタの描く乳白色の画面の謎も少しずつ解明されていきています。


さらに、ポーラ美術館が熱心にコレクションしているのが<小さな職人たち>シリーズです。15センチメートル四方のファイバーボードに描かれた、子どもの姿で描かれた様々な職種の人々。200点近く制作されたといされているこのシリーズから、今回は95点もの作品が集まっています。ユーモアとシニカルが同居した、不思議な魅力が詰まったシリーズです。さらに、今回はアンティークの扉のために描かれた作品の複製も展示しています。


裸婦、戦争画、様々な題材を描き、そのどのジャンルでも評価の高いフジタ。なかでも晩年に精力的に描いていた、東洋人とも西洋人ともつかない、愛らしいとはいえない独特の表情の子どもたち。子どもの形をした、特別な世界の住人のようなフジタの世界観をぜひ体感してみてください。



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