
[2010.05.20]
建築界のノーベル賞と呼ばれるプリッカー建築賞の2010年の受賞者、西沢立衛(りゅうえ)氏の設計で、瀬戸内海に浮かぶ豊島(香川県土庄町)で建設中の、水滴をイメージした「豊島美術館」の工事が終盤を迎えている。
同館は、同県の直島福武美術財団が進める「豊島アートプロジェクト」の中軸として10月開館予定。外観は水滴をイメージした卵型の立体曲面構造で内部は天井と壁を一体化した柱のない空間のメーン棟や、受付棟などで構成された施設。
メーン棟は鉄筋コンクリート、シェル構造で、天井の高さが最大で約4メートルの楕(だ)円ドーム。長径60メートル、短径40メートル、床面積約2000平方メートル。約6千立方メートルの土を盛り上げて表面を2層のモルタルで塗り固めた後、鉄筋コンクリートで覆って形成後、内部の土を取り除いて空間をつくるユニークな工法。
現在、外部が固まり建設重機やダンプトラックなどで内部の土が搬出されており、8月以降、整地や植栽などの修景工事に入る。同館では水がわき出す床面を設けるほか、施設内の散策路約380メートルは瀬戸内海を眺望するコースをたどり棚田を背景にメーン棟入り口の向かう設計にするなど、構造物全体が現代アートとなる。
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