
[2009.12.28]
今年ももう終わりということで、今年観た展覧会のベスト10なんかをぐるぐると考えていました。
せっかくなので、ここでちゃっかり発表したいと思います。
第1位 「鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人」東京オペラシティアートギャラリー
ずっと楽しみにはしていた展覧会でしたが、まさかここまで壮大なスケールだとは正直思っていなかったという想像以上の感動を与えてくれた展覧会でした。
鴻池さんを語るときに必ず出てくるキーワードが「物語」。その世界に会場に入った途端、否応なしに引きずり込まれる感覚が素晴らしかったです。
周りの友人にもかなり薦めて、みんなに好評をいただいたことも嬉しかったですね。
しかし鴻池さんは実際の年齢を聞くと、展覧会並みに驚愕するくらいお若い……のです。
第2位 「医学と芸術:生命と愛の未来を探る ~ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」森美術館
こちらの展覧会は現在も開催中です。
賛否両論があるだろうなぁといったテーマなんですが、私は作品のレベルの高さと、その雑食っぷりが“楽しい”と感じることができたので、ランクインさせてもらいました。
構成の妙もあるのかもしれませんがヴァルター・シェルス「ライフ・ビフォア・デス」にはグッとさせられました。ただこういう側面のみの展覧会ではないのが、森美術館らしいところ。
ひとつの館で1年間のうちに開催されるすべての展覧会を観ている……という館がいくつかありますが、森美もそのひとつ。来年も楽しみです。
第3位 「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」川村記念美術館
感動というよりは、期待通りといった感想でしょうか。ロスコ作品を展示するにふさわしい場所は、まさに“選ばれた場所”であって、その贅沢な雰囲気を存分に味わうことができました。
私はロスコ好きというわけではないんですが、この展示は観ておかなくてはいけないな、と強く思うくらい「とっておき」感がありました。
まさに“瞑想”ってタイトルがピッタリ、いつまでもそこにいたくなるようなあの展示室は本当に不思議なオーラで包まれていましたね。
普段、作家のパワーにまかせた展覧会は好みではないのですが、これは別格でした。
以下、4位以下はタイトルのみでご容赦ください。
第4位 「Story of … カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」東京国立博物館
第5位 「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」上野の森美術館
第6位 「伊藤公象 WORKS 1974-2009 秩序とカオス」東京都現代美術館
第7位 「加山又造展」国立新美術館
第8位 「複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡」川崎市市民ミュージアム
第9位 「日本の美術館名品展」東京都美術館
第10位 「THEハプスブルク」国立新美術館
2009年は全体的に行きたかった展覧会を見逃すことが多く、2010年はしっかりアンテナをはって、いろいろ観たいなと思っています。
「阿修羅展」では80分待ちの行列にひとりで参戦したり、「メアリー・ブレア展」では物販にむらがる人々と格闘してみたりと、展覧会に集まる人というものに意識が向いたことも収穫のひとつかもしれません。
数年前からこうして「今年の展覧会ベスト」を個人的に考えているのですが、約1年後、どんなラインナップに頭を悩ませているのでしょうー。自分でも楽しみです。
【A・N】