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COLUMNコラム

2010.04.08

MUSEUM-TENUGUI巡礼

世田谷美術館

 

美術館・博物館に行くと、必ず寄ってしまうのがミュージアムショップ。名作絵画のポストカードやクリアファイル、一筆箋などの定番商品が並ぶなか、各館のオリジナル商品のなかでもよく目にする「手ぬぐい」をピックアップ。使い勝手抜群、男女問わず喜ばれる人気の手ぬぐいをご紹介します。

ルソーや北大路魯山人のグッズが人気のミュージアムショップ

世田谷美術館
砧公園の一角に位置する世田谷美術館は、幅広い分野の展覧会を開催しています。約1万点の収蔵品は、近現代の作品を中心としていて、国内の作家はもちろん、ルソーのコレクションもとても有名です。さらに東京・世田谷区ゆかりの作家作品もコレクションの大きな柱のひとつとなっており、宮本三郎、向井潤吉などの収集品があります。

コレクションの柱のもうひとつに、北大路魯山人(1883~1959)の作品が挙げられます。魯山人は明治から昭和初期に活躍した芸術家。芸術家といっても、書家、篆刻家、画家、陶芸家……と様々な分野で才能を発揮し、とりわけ美食家としても名高い、とても多才な人物です。魯山人と交流のあった塩田岩治氏が所有していた魯山人の書画や器など、約157件の作品が寄贈され、定期的に出品される収蔵品でもとても人気があります。

そして開館と時を同じくしてミュージアムショップも運営を開始しました。数種類のオリジナルグッズには収蔵品をモチーフにしたものがいくつかあり、定番の人気商品として愛され続けています。ルソーの金太郎飴は、その愛らしさについつい手が伸びてしまう人も多いはず! 様々な企画展が開催されていることもあり、開催中の展覧会とリンクした商品セレクトもオリジナルと並行して楽しめる工夫がされています。また過去に開催された展覧会の図録などの書籍も並びます。

なかでも人気なのが、18年ほど前に収蔵品をもとに開発された北大路魯山人の手ぬぐいです。

完成度の高いオリジナル手ぬぐいを展開中

世田谷美術館

魯山人の作品をモチーフとした手ぬぐいは全部で5種類。それぞれ趣の異なる商品となっています。「蟹絵・海老」、「椿文鉢」、「日月椀」、「天上天下唯我独尊」、「一閑張瓢文字盆」のなかで最も人気なのが「蟹絵・海老」柄。えびとかにの姿がとても可愛らしく描かれていて、お子さんにも人気があるそうです。女性に人気が高いのが「椿文鉢」柄。手ぬぐいの風情とうまく調和した柄で、とてもモダンな印象を与えます。

また、仏教語である「天上天下唯我独尊」を魯山人が記した字体がモチーフとなっていて、とても渋くインパクトのある一枚です。同館の魯山人作品を紹介している「塩田コレクション」の図録は既に完売していて、図録代わりに購入する人、柄のインパクトに魅了されて購入する海外からのお客様も多いそうです。魯山人の幅広い活躍と同じように、5種類それぞれが異なるオリジナリティーがある手ぬぐいは、1ヶ月に100枚近く売れることも。年によって売れ筋が変化するという不思議な動向もあるとか……。

また、魯山人の展覧会は各地の美術館やデパートなどで多く開かれており、その際には同館へ「この手ぬぐいを販売したい」と依頼がくることも。世田谷美術館オリジナルですが、魯山人ファンのために少しでも購入できる場所を増やしてあげたいという心づかいが伝わってきます。問い合わせも多いこの手ぬぐいは、18年前と今も変わらず看板商品として店頭に並んでいます。

(2010.04.08)



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