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COLUMNコラム

2014.03.03

無料で楽しむミュージアム 4

高槻市立しろあと歴史館

 

全国にたくさんある、入場料無料の美術館や博物館。
なぜ無料なの? 大したことないんじゃないの? どれくらい楽しめるの?
実際に巡って、そんな疑問にお答えしていきます。

歴史と文化を学び、体験する博物館


西日本の要、大阪市と京都市のちょうど中間に位置する高槻市。現在もベッドタウンとして、JR「高槻」と阪急「高槻市」両駅を中心に大いなる賑わいを見せるこの場所は、戦国~江戸時代にも、京都・大坂間の交通の要衝として多くの人々が行き交う城下町でした。駅から歩くこと10分、町屋が立ち並んでいた名残を残す通りの先にあるのが、そんな高槻の歴史と文化を楽しく学ぶことができる「高槻市立しろあと歴史館」。公立の歴史博物館には無料のところも多いものですが、ここの収蔵品の多様さと解説の充実ぶりは、その中でもトップクラス。地元民以外でも十分に楽しめる、歴史好きにはたまらない無料ミュージアムです。

戦国時代の高槻城主、高山右近

城跡公園内の高山右近像(正面)
建物に入ってまず目を引くのが、展示室の入口となる大きな石垣。これは高槻城の石垣の一部を実物大で再現したもので、その中にはなんと、実際に使用されていた石も三つ交ざっています。どれがその“本物”かは触ってみるとすぐに分かるので、まずはその石に手を置いて記念撮影をするのがオススメ。中に入ると、武具、古文書、陶磁器、工芸品、それに大名行列や船の模型などが並び、遠い戦国~江戸時代を具体的にイメージすることができます。一つひとつに丁寧な解説パネルがついているので、夏休みの自由研究にもぴったり!

歴史好きにとって大きな見どころとなりそうなのは、戦国時代の高槻城を治めていた高山右近を紹介するコーナー。今年のNHK大河ドラマ「黒田官兵衛」にも重要な役どころで登場している、あのキリシタン大名です。右近は、キリシタン禁止令にもめげず生涯信仰を続けた熱心な信者であり、また、千利休の直系の7弟子「利休七哲」の一人でもありました。展示の内容は、キリスト教と戦国武将の2点に着目しながら、右近の生涯をひもとくというもの。さらに、館から徒歩5分の場所にある「城跡公園」まで足を伸ばすと、そんな右近の銅像も見ることができます。

江戸時代にタイムスリップできる分館も


城跡公園の中には、しろあと歴史館の分館にあたる「歴史民俗資料館」があり、昔の生活用具や農具が展示されています。江戸時代中ごろの商家、笹井家の住宅を移築復元した建物は、それ自体が市の指定文化財。館内、というよりも邸内に置かれた家具を鑑賞したり、帳簿机の前に座って店番風景を記念撮影したりと、まるで江戸時代にタイムスリップして生活しているような気分が味わえます。また、本館・分館ともに、体験型のイベントが多いのもこのミュージアムの特徴の一つ。郷土玩具が作れたり、歴史民俗資料館で栽培した藍の生葉で『たたき染め』に挑戦できたり…。もちろん、そのほとんどが無料で開催されています。

(町田麻子)



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